高齢者が生き生きと暮らしていくために、健康な歯は大切です。老年期の歯の健康は脳や身体全体の健康にも大変な影響を及ぼします。
自分の歯でよく噛んで食べるという動作は、唾液の分泌を促し口腔内の健康を維持することにつながります。またこれにより満腹感が得られるので、食べ過ぎを防ぎ、成人病予防にも役立ちます。よく噛むことで食べ物が持つ栄養の吸収がよくなるだけでなく、噛む動作で脳神経細胞の働きを活発にし、認知症予防にもつながるのです。
健康な歯で良好な食生活を送ることは、体力がつき、脳が若返り、生活に積極性が出てくるなど、老年期の心身の衰えを予防するためにも大切なことなのです。
高齢者が健康な歯であらゆるものをおいしく安全に食べ、良好な食生活を送ることが介護予防の第一歩となるのです。